2008/5/7 水曜日

『誕生日は天国と地獄』

小森陽一日記 17:47:12

ホームページを持つ事になって丁度一年が過ぎた。新聞のコラムのようなものをイメージして思いをつらつらと書いてきた。「硬い!」とか「クソ真面目!」とか「誤字脱字」を指摘されつつ、なんとか一巡りする事が出来た。これはもう一重に読んで下さる方のおかげ、どれだけ背中を押され、文字を綴る励みになった事か………。沢山のお越し、本当にありがとうございます。次の一年もどうぞ宜しくお願いします。

さて5月4日、GW真っ只中の誕生日の事。シーズンが始まって一度も出掛けていなかったヤフードームへ家族で足を運んだ。この数年、家族揃ってドームへ応援に出掛けると、決まってホークスは負けた………。しかもその負け方が半端じゃない。
王監督曰く「年に数回あるかないかの負け試合」という大敗である………。いつしか我が家族は、黒星を運んでくる不吉な存在と囁かれるようになっていた………。そのイメージをキレイに払拭する為、僕は今日の誕生日に賭けた。「41歳の春だから~」、最も敬愛し尊敬するバカボンパパと同じ歳になった、その運に賭けた。その結果は―――、大勝!!
松中さん、小久保さんのアベックホームランで逆転勝ち。生涯に何度も見られないであろう瞬間に立ち会う事が出来た。松中さん、小久保さん、ドデカイ祝砲をありがとうございます!!

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―――さて、ここまでは天国の話。では表題にある地獄とは何か?
タクシーで自宅に戻ってくると、路上に強烈な異臭が漂っていた(実は数日前から時折肥溜めのような異臭がしていた)。タマゴの腐ったような匂い、硫黄のような匂い………、巷を騒がすアレ、硫化水素である。僕はすぐに知り合いの警察官Yさんに連絡した。Yさんの判断は素早かった。
「直ちに110番してその場を離れて下さい!」
すぐ側にある妻の実家へ避難した。ベランダに出ると、路上を響き渡るパトカーと消防車のサイレンが聞こえる。異様な高揚感………、ドキドキした………。
しばらくすると妻の携帯が鳴った。
『やはり硫化水素か!?』
そう思った。
だが………、
「何も匂いはしません。ついてはあなたに詳しいお話を聞きたいのですぐに自宅に戻って下さい」
警察からの指示だった。僕は狐につままれたような気分で自宅に戻った………。

予想通り、自宅前にはパトカー数台と消防車数台と警察、消防の方々(なんと僕が取材に入り、先日「トッキュー!!」を全巻差し入れした消防署だった)と、そして沢山の人だかりが出来ていた。その衆目の中で事情説明をした。しかし、ガス検をしても付近を捜索しても、それらしい匂いの痕跡はないという結果だった………。
「――――しかし、間違いなく匂いはしたんです!」
「わかりました。何かあったらまたご連絡下さい」
そう告げて皆さんは帰って行った――――。

断じて悪い事をした訳ではない。ただ………近隣を騒然とさせたという事実には変りなく、相当に気分が凹んだ………。
なんという誕生日。41歳初日はこうして華々しく幕を上げた――――。

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追記
その後、近隣の方達も異臭に気付いている事がわかった。あまり続くようであればどこかに通報しようかと考えていた人もいた。やはり異臭はするのだ。僕の鼻が悪い訳じゃない!
あの異臭の出所はどこなんだろう………。その件については追って報告します。

2008/4/30 水曜日

『毎度、ご馳走様ですっ!!』

仕事の打合せで、友人と、家族と、よくよく通わせてもらっている店が幾つかある。ここもその一つだ。
『酒膳町家 暮れ六つ』
細い路地の突き当り、ぼおっと煙る灯りに照らされた古びたお屋敷。まさに通好みの佇まいといったところだ。

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こじんまりとした入り口をくぐると、薄暗い店内から「いらっしゃいませ」と声が掛かる。店内はカウンターと個室、2階にも広めの座敷と幾つかの個室がある。それだけ部屋数があってもだいたいは満員、特に金曜日は前もって予約を入れておかないと、カウンターにすら座れない事もしばしばだ。

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ビールで乾杯したら小鉢を突きつつ話をする。この夜の小鉢は僕の大好物のタコだった。当然話も弾む。

マンガの打合せ、映画の打合せ、これからの展望、新しい出会い………、この店の料理に舌鼓を打ちながら、日々いろんな話をしている。僕の大事な友人の中でまだこの店に連れて来れていないのは久保ミツロウくらいか。今度九州に戻ってきたら、是非とも招待しようと思っている。壁に飾ってある麟太郎の色紙(しかもカラー!)を見たら、きっと燃えずにはいられない。――――楽しみだ。

大将、女将さん、そしてお店の皆さん、いつもほんとにありがとう。これからも旨いお付き合いを宜しくお願いします!!

2008/4/22 火曜日

『マイ・ハウス』

小森陽一日記 17:26:03

我が家の庭に柵が設置され、その奥に立派な犬小屋が鎮座した。後は主役のお帰りを待つだけである。
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帰ってきたらまず何をしようか。散歩、食事、それともシャンプー。いやいや、きっとおしっこあたりが妥当なところだろう………。それでも十分だ。真っ直ぐな愛情を振りまく存在がそこにある―――。それだけで幸せになれる。それに………僕の運動不足にも一役買ってくれる………。  

2008/4/15 火曜日

『持て成す』

小森陽一日記 18:41:44

広辞苑によると「持て成す」の意味は、取り成す、振舞い、取り扱い、そして馳走とある。馳走とはもちろん「ごちそう」の事である。

さて、どうしてこういう事を書き出したかと言えば、最近つとに持て成したり持て成されたりする事が多いからである。自宅のある福岡と仕事先の東京、僕はその間を行ったり来たりする。僕に用がある人も当然行ったり来たりする。先週火曜日には週刊少年マガジンのSさんとTくん、金曜日には「252」の水田監督が来た。明けて月曜日には僕が東京へ。円谷プロで桜井さんや飯島監督、上原正三さんらとお会いし、その後小学館でビッグコミックに移動したKくんやスピリッツの新担当Tくん、そしてT編集長と話をした。福岡に東京組が来ると、打合せの後のご馳走はもちろん二次会の席も用意する。持て成しの心意気を見せる。東京で会うと先週会ったばかりでも「ようこそ」とか「わざわざ」と言われて持て成される。担当編集に聞くと、どうやら僕は他の作家さんに比べて大層しっかりと持て成されているらしい。

持て成す心は距離にも関係があるようだ。遠くからわざわざ出向いて来た相手だから持て成そうと自然に思う。これがいつでも会える相手だとそうはいかない。コーヒーとかラーメンでお終いという打合せも多々存在する。移動するのは確かに面倒な事もあるが、こんな美味しい得点も付くのだ。中々乙なものである。
ただこれが続いてくると胃がやられる。明日はまたプロデューサー2人がやって来る。当然、ご馳走だ。最近、太り気味、それに胃薬が手放せないでいる………。

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文と写真はまったく繋がりがありません。あしからず。

2008/4/8 火曜日

『桜』

小森陽一日記 17:32:47

花見はもう何年もした事がない。桜の下で弁当を広げて食べたり、夜桜を眺めながらお酒を飲んだり………。そういう愛で方をしなくなって随分経つ。だが、桜は好きだ。散歩の途中、買い物の途中、夜の飲み屋街へタクシーで移動中、気付けば桜の方をぼんやりと眺めている―――。
 
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………さて、桜にばかりかまけてもいられない。桜というと新年度、そう仕事だ。現在、様々な作品が同時進行で進んでいる。皆さんにご披露出来るのも近い。
 「まずは自分が楽しみながら―――」
 桜のように華やかな、そして、桜のように皆さんに愛されるような作品を目指したい。
 
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