トップページ > ウルトラマンシリーズ > ジャミラ TYPET


第23話 『故郷は地球』より 棲星怪獣 ジャミラ TYPET  
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:007
 

米ソの宇宙開発競争。それは、かつて冷戦と呼ばれた、超大国同士のいがみ合いから端を発している。相手国よりも早く有人ロケットを打ち上げる事。国家の威信を相手国に、いや、世界中に示す為に熾烈な開発競争が行われた。その最中で犠牲者が出たとしたら…………、きっとこのジャミラと同じように秘密裏に闇の中へと葬り去られたに違いない。

ジャミラは人間である。その事実を知った時、ジャミラの身体全体に走る無数のヒビ割れを、首と胴体が一つに変形してしまった異様な姿を、オンオンと赤ん坊が泣くような不気味な声を、痛切に感じずにはいられない…………。科学の為、進歩の為、発展の為、遠い宇宙に置き捨てられたジャミラ。その胸中はいかばかりであったろう。そんな我々の思いを代弁するように、イデ隊員は言う。「俺、ジャミラと戦うの、やめた」と。そして、彼が発明した強力な武器、マルス133を地面に投げ捨てる。地球の平和と未来を守る科学特捜隊の一員としてあるまじき言動と行動。そんなイデ隊員に詰め寄るアラシ隊員だが、「俺達だってな、いつ、ジャミラと同じ運命になるか知れないんだぞ!」そう言われて返す言葉が見つからない―――。子供の頃、シャツを頭の上に引っ掛けて、何度もジャミラごっこをして遊んだ。ジャミラの真似は他の怪獣よりも簡単だったし、誰が見てもジャミラだと分かる所が楽しさを倍増させた。子供の頃はそれで良かった。だが、今、自分が大人になって再びジャミラの真似をしようとしたら…………、かなりの抵抗感を感じるのは否めない。
Jr.ワールドの膨大な作品群の中に、ジャミラは2つのタイプがラインナツプしている。タイプTは川岸氏、タイプUは村田氏。川岸氏のジャミラは若干の前傾姿勢であり、一方の村田氏のジャミラは少し上向き加減である。この2体、形はまったく違えども驚くほど感情豊かにジャミラが表現されている。第23話『故郷は地球』を観れば、それが良くわかると思う。

全高 重量 材質 原型
160mm 150g ウレタン樹脂 川岸 敬厳