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第13話 『オイルSOS』より 油獣 ペスター
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:028
 





とてつもなく弱い―――。ウルトラマンと壮絶な格闘もせず、必殺技も喰らわず、一体どうして死んだのか分からない………。しかし、その特異な形態から、ウルトラ怪獣世界において絶大なインパクトを誇っているという摩訶不思議な存在、それがペスターだ。見ての通りペスターの着ぐるみは2人の人間が入って動かした。古来より二人羽織りの芸がある我が国、だが、そのカタチを前後ろから左右という発想に転化するところが成田デザインの斬新さだろう。Jr.WORLDの中でもかなりの大型モデルとなったペスター、キットも当然2体分の幅を取る訳だから仕方がない。ペスターの原型は大石氏、表のプニョプニョな柔らかな質感と裏の鰐皮のような硬い質感の差が確かな造形力で表現され、実に見事と言う他ない。ただ、外れてしまったのか最初からなかったのか、貧相なコウモリ顔のペスターには中央の前歯がなかった。仕方がないのでランナーを削って自作してみた。面倒だ、難しそうとは思わずに一度トライしてみると、意外となんとかなるものである。  
塗装は正面のたゆんだ水色部分のベースにミディアムブルーを使った。淵はブラウンを少々足したイエローで塗り、気をつけながらマホガニーをエアブラシで吹き付けた。背面は同じくベースにマホガニー、エナメルのブラックで墨入れを行い、ウッドブラウンなどでドライブラシを行った。最後に海の怪物らしくクリアスプレーを全面に吹いて仕上げてみた。



全高 全長 重量 原型師
160mm 65mm 490g 大石 武司