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第18話 『遊星から来た兄弟』より 悪質宇宙人 にせウルトラマン
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:087
 


偽者の定義その@、「偽者は嗤う」。実に不敵に大胆に嫌味に嗤う。嘲嗤い、そしり嗤い、そして、鼻で嗤う。
偽者の定義そのA、「偽者は尊大」。なんともデカイ態度で相手を見下す。常に上から下への物言い。お辞儀という行為も言葉も知らない。この不敵な面構えを見れば分かる。
偽者の定義そのB、「偽者は尖っている」。耳も目も顎も頭も足先まで、色んなところが尖っている。尖りは偽の美学、身も心も尖りっ放し。
そんなにせウルトラマンの原型を担当したのは村田氏、上記した三つの定義は完璧に網羅され、まさにこれ以外には在り得ないという見事な立ちポーズで造形されている。素晴らしい。決して怪獣だけではない、氏の柔軟な表現力がいかんなく発揮されている逸品だと思う。  
塗装工程はウルトラマンとまったく一緒だった。ベースにグレー、そこからシルバーでドライブラシ上げ。赤いラインは筆塗りし、禍々しい黒いラインを最後に引いた。目元はクリアーオレンジをベースに、イエローを加えたものを細吹きして最後にクリヤーを塗った。  
ザラブ星人が変身したウルトラマンの敵役、以後にせものはウルトラヒーロの定番となっていく――――。



全高 全長 重量 原型師
180mm 50mm 80g 村田 幸徳