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第19話 『悪魔はふたたび』より 青色発泡怪獣 アボラス
VOLKS ORIENT HERO SERIES NO:47
 


さて、アボラスだ。相棒バニラの隣に長い間サフ状態のまま放置していた。完成したミクラスをそっと飾り棚に収めている時、「次は俺、な」という声が聞こえた。もちろん聞こえる筈はないが、「な」という声が心に響いたような気がした。響いたからにはやるしかない! ……とは言うものの、相手は名作の誉れ高いキットである。ドドンゴ、アボラス、バニラ、これぞ世に言う(自分で勝手に言ってる訳だが)OH傑作三連発。THE村田祭。似てる似てないなんてこのキットの前にはそんな事問題ではなく、兎に角、無茶苦茶にカッコイイのだ。間違いなく飛びっきりのオーラが出ている。今もこの3作の人気が衰えないのも頷ける。そんなキットの一つであるアボラスを下手な塗装で汚したくない。そこで、書庫からありったけのムック本を引っ張り出して並べてみた。だが、色がよく分からない。本によって緑と青とグレーの間を行ったり来たりするのだ。DVDでチェックするも、こちらも埃っぽくて今一つ決め手がない。色々と迷った挙句、最後はやっぱり無手勝流で責める事にした。  
まずは凹の部分をパープルとフィールドブルーの混色で塗り込む。今度は凸の部分に濃松葉色を塗った。そして一度、グレーにて墨入れして色を落ち着かせる。この段階で全体のトーンは暗い緑色だ。乾いたらその上からスカイブールーを乗せていく。べったりではなく、軽くさっさっと表面に降り掛かるように。そして再びフィールドグレーで墨入れ。乾いたら顔全体、腕の付け根、股や尻尾の部分的な所にネイビーブルーの墨入れ。この段階では青味が強くなる。一度トップコートを吹いて暫くほったらかし。乾燥したら今度は様々なブルーやグリーンを混ぜ合わせて全体をドライブラシ。ハイライトの部分にはさらにライトブルーを軽く擦る。最後にデッキタンとフラットアースを混ぜて、それを全体に墨入れ。完全に乾いたら部分的に気になる所を修正し、最後にトップコートを吹く。緑でもあるし青でもあるし灰色っぽくもあるアボラスを目指してみたが……写真ではよう分からん。悲しい……。近いうち、個展でも開いて皆さんに直接見て頂く機会が作れればいいなぁなんて、勝手に夢想しているこの頃である。





全高 重量 材質 原型師
270mm 1200g ウレタン樹脂 村田 幸徳