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第18話 『遊星から来た兄弟』より 凶悪宇宙人 ザラブ星人 TYPEU
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:152
 


まさかこんな色をしていらっしゃったとは――。正直夢にも思わなかった。ザラブ星人の体色の話である。日曜の午後、万難を排して「いざ塗ろう!」と意気込んだ折、携帯型電子頭脳のボタンの色が分からなくてDVDを見る事にした。すると! ムラマツキャップに差し出した手が紫色ではないか!! それだけじゃない。銀色の顔から肩口(肩と言っていいのかな?)に掛け、胴体から足に掛けて、どこもかしこも思いっ切り紫色なのである。これまでザラブ星人の体色は茶色だとばかり思い込んでいた自分にとって、これは相当な衝撃だった。でもおかしい。こんなに紫色だったら茶色と勘違いする筈がない。すぐに持っているありったけのムック本を引っ張り出して見直した。やはり、どれ一つとっても体色が紫だと分かるものはない。どころか、そこに写っている写真は陰影の差こそあれ、どれもが茶色ベースだ。そう言えばこんな話を聞いた事がある気がする。紫色は波長が弱くて、きちんと写真に収まらないとかなんとか……。それにしても驚きだ。塗る前はやはり、本だけに頼るのではなくDVDでも確認しなければと改めて思う次第だった。
実はもう一つ思った事がある。ザラブ星人ってこんなにきちゃない体色なのか、と……。黄土色、カーキ色、深緑色、水色まで、それこそいろんな色をそこら中まぶしてある。何度も画面を止めながら、なるべくそれに近くなるよう塗り進めていく。やがて塗り上がったものは、TYPETとは似ても似つかない色使いになった。
ちなみにザラブ星人、よくみると爪があった。象牙っぽい色の先端に紫色が付着して分かり難いのだが、確かにあれは爪だと思う。造型の高山さんはほんとにこんな小さなところまで拘って作られている。僕はいつも物語を追っ掛けてばかりで、怪獣や宇宙人の造型を細部まで丹念に見た事がなかったからな……。反省。



全高 重量 材質 原型師
165mm 130g ウレタン樹脂 神谷 浩司