VOLKS
黄金怪獣 ゴルドン
Chapter of ULTRAMAN  〜GOLDON〜
第29話 『地底への挑戦』より 黄金怪獣 ゴルドン
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:021
 

作ったキットはすべてガレキページに網羅しているつもりだったが、まさかの記入漏れがあった……。教えてくださったM氏に大感謝である。よほどしっかりとガレキページを読み込まなければ、気づかなかったであろうから。さすがは怪獣道の同志である。
さて、ボークスのJr.シリーズが市場に出回ったのは、今から20年近くも前のことになる。20年は長い。生まれたばかりの赤ちゃんが成人式を迎えるんだから。その頃はDVDはもちろん、ブーレイなんて影も形もなかった。ビデオ全盛の時代だ。映像だけじゃない。造型資料も乏しかった。今のようにデジタル処理された写真などは皆無だった。そんな状況の中で原型師はビデオを擦り切れるまで繰り返し見て、掻き集めた資料写真を眺めて、粘土を捏ね、作品を仕上げていった。何が言いたいかというと、このゴルドンには間違いが見受けられる。後ろ足のかかとに、背中の突起と同じ形をした突起物が付いていないのだ。でも、そんなことは些細なことだ。この原型が当時のベストだった。間違いなく。このキットを御覧になる皆さんには、当時の風を感じながら楽しんでいただければと思う。
前置きが長くなった。ゴルドンの話に移ろう。金を食い、全身が金色に輝き、身体が金で出来ている。金、金、金の金づくしだ。捕まえればどれほどの金額になるのか想像もつかない。そりゃ大村仙吉さん演じる炭鉱夫のように、ゴルドンに憑りつかれるのも止む無しだ。塗装も金ピカを意識して塗り上げた。とはいえ生き物でもあることから、ベースにはグレーを使い、部分的に銀、墨入れにブラウン入れ、くすんだ金色を狙ってみた。川岸敬巌氏の原型は小さいながらもダイナミックで、単純なシルエットのゴルドンに動きを加えて表現してある。じっと眺めていると、特徴的なあの金切り声が聞こえてきそうな気がする。






全長 重量 パーツ数 材質
245mm 250g 12点 ウレタン樹脂
付属品 原型製作    
地底戦車ベルシダー 川岸 敬巌