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イーグルCRAFT
まぼろし怪獣ゴースラー
Chapter of CAPTAIN ULTRA 〜GHOSLER〜
第13話 『まぼろし怪獣ゴースラーあらわる!!』
第22話 『怪獣軍団あらわる!!』
第23話 『くたばれ怪獣軍団!!』より まぼろし怪獣ゴースラー
 


「キャプテンウルトラ」には奇妙な怪獣や星人がゾロゾロ登場して参りますが、怖いという括りで挙げるならばゴースラーを於いて他にはないと思います。消えたり出たりという妖しぶりもそうなんですが、オバケが出る時に使われるようなヒュ〜っという効果音や、「ヒェーッ」「ヒャーッ」「アワワワワ」という気味の悪い鳴き声を聞いた日にはバッチリ耳に残ります。子供の頃、図鑑をめくる手が早くなるのは決まってゴースラーが載っているページでしたから。



そんなトラウマのゴースラーを実体化させたのはやはりこの方、イーグルクラフトの南田哲郎氏です。これまでにもキャプテン怪獣をコンスタントに立体化されており、我が家にもメタリノームとアメゴンがいます。そこに今回ゴースラーが加わりました。羽を緩く広げ、少し首を傾げて立っている姿(ほんとは浮いている姿)がなんともいえずゴースラーなんです(苦笑) 背中に広がった血管のような筋、これは南田さんの解釈なんでしょうかね。本編でも背面は映らないし、スチール写真でもデザイン画でも僕は見たことがありません。でも、この筋がめちゃくちゃ効いてるんです。正面に比べてあっさりしている背中が、やけに気持ち悪く主張している。大正解の解釈だと思います。



彩色はやっぱり手こずりました。もちろん、どんな相手も簡単ではないんですが、今回のゴースラーはフリーハンドで血管のような模様を描き込まなければなりません。ガッツ星人の後頭部と同じことですね。やがて訪れる鬼門を胸に刻んで彩色に挑みました。体色は全体的にグリーンなので、一番深い部分にはアクリルのフィールドブルー(XF−50)をエアブラシで吹きました。その上から暗緑色(15)、薄松葉色(319)、グリーンFS(312)などを重ねていきます。ちょっと明るくなり過ぎたと感じましたので、エナメルのカーキトラフ(XF−51)で墨入れし、全体をアンダーっぽく締めました。頭部や胸部などにある茶色い染み、血管模様やはアクリルのブラウン(7)です。ネットの画像や持っているムック本の写真を見ながら、半ばイメージも加えて描いていきました。口内や胸の赤い傷のようなものはあずき色(81)で表現しています。



その他にも暗い部分、明るい部分で色を足したり引いたりしています。これまでに何度も同じ話をしていますが、ガレージキットの彩色は基本的に自由なものだと思います。正確さを追求するのも良し、イメージで塗るのも良し。僕みたいに着ぐるみに自分の好きな雰囲気を足すのもありだと思います。つまりは完成する過程も、完成した後も楽しめればそれでいいワケです。この駄文で長文が皆さんの制作の一助になればと思いつつ、今年も書き進めていきたいと思います。







全高 重量 パーツ数 付属品
290mm 530g 8点 なし
材質 原型師    
ウレタン樹脂 南田 哲郎