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第9話 『電光石火作戦』より ウラン怪獣 ガボラ TYPEU
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:135
 

ウラン235。それがガボラの好物である。伊豆半島を直撃した大型台風13号の影響で、緩んだ地殻を破って突如地上に現れたガボラは、復旧作業中の宇浪里町を壊滅させ、隣の安部町へと進撃を開始した。安部町にはウラン貯蔵庫がある。間違いなくガボラの狙いはそれだった。現地へ出動した科特隊はハヤタの進言により、直ちにガボラ誘導作戦を開始する―――。

ウラン怪獣 ガボラ TYPEU突如土煙を吹上げて円錐形の頭が現れる。それを見た工事現場の作業員は迷わず「ガボラだ!」と叫び声を上げる。知っているのは作業員だけじゃない。科特隊はもちろん、自衛隊、自分の町を危うくされている町長も、そしてホシノ君だって知っている。まるでガボラを周知しているような皆の反応。初めてこの9話を見た時、かなり違和感を持った。その謎が解けたのは随分後になってからである。元々ガボラは『パゴス反撃指令』というパゴスの再登場編として書かれた物語だったと言う。ガボラをパゴスに置きかえれば、劇中の反応は納得がいく。どういう理由でキャンセルになったのかは分からないが、ウルトラQ最強の怪獣パゴスがウルトラマンと対決する、想像するだけでもワクワクするような展開である。ガボラには申し訳ないが、パゴスの方も是非見てみたかった。
実はもう一つ、ガボラに関してのエピソードがある。以前にも書いたが、僕は第一次怪獣ブームの世代ではない。1967年生まれの遅れてきた世代である。だから、ウルトラマンや怪獣に触れるのはブラウン管よりも図鑑の方が先だった。穴の開くほど熱心に眺めた怪獣図鑑、もちろんガボラもそこに載っていた。赤いヒレを広げたガボラはまるで太陽のように見えていた。小学校に入って間もなくの頃、ついにウルトラマンの再放送が始った。食らい付くようにして画面に見入る僕の前に、ついに動くガボラが姿を現した。が…………、「あれっ?これなんだ?」。図鑑が先の僕はガボラがヒレを閉じるという事を知らなかったのである。ガボラについての想い出を綴っていたら、すっかり紙面がなくなってしまった。キットに関してはまたの機会に…………。

ウラン怪獣 ガボラ TYPEU
ウラン怪獣 ガボラ TYPEU
ウラン怪獣 ガボラ TYPEU

全高 重量 材質 原型
125mm 235g ウレタン樹脂 村田 幸徳