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第32話 『果てしなき逆襲』より 灼熱怪獣 ザンボラー
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:065
 


お話は印象に残るほどの出来ではない。着ぐるみもガヴァドンBの使い回しである。特撮も林や山がほとんどで、街中を大暴れ………という派手さはない。ないない尽くしの回なのだが、どっこい地を這うように低く構えたザンボラー、その不敵な面構えと背中に輝く灼熱の棘が怒れる自然を見事に具現化している。バババっと鼻角と背中が発光すると、辺り一面が火の海になる。そう、ザンボラーは無茶苦茶カッコイイのだ!原型は川岸氏が行った。全身のフォルムや棘や皺の表現、腹部や足のスーツのたるみなど変わらぬ丁寧な再現力に圧倒される。それにしてもザンボラーの尻尾の長さには驚かされた。尻尾だけでパーツが三点も使われている。あのエレキングと同じくらいの長さがあるとはついぞ知らなかった。  
塗装はベースをブラックで、そこからブラウン系を重ね塗りしつつドライブラシ、ハイライトも敢えて押さえ気味に行った。鼻先の角と背中の棘は根元をレッドブラウンで吹き付け、オレンジやイエローでドライブラシを施し、最後に墨入れの要領でクリヤーオレンジを窪みに流し込んで仕上げた。ちょっとイエローが強すぎた感もあるが、そこはご愛嬌と言う事で………。決して有名怪獣という位置付けではないものの、その姿は怒れる炎の獅子のようでもあり、ウルトラ怪獣GKファンの間ではすこぶる人気の高い存在なのである。







全高 全長 重量 原型師
70mm 350mm 305g 川岸 敬厳