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第1話  『ウルトラ作戦第一号』より第13話 『オイルSOS』まで ウルトラマンA TYPEU
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:121
 


ボコボコと凹凸があって左の口元が引きつったその顔は、見慣れているツルリとした卵肌のウルトラマンとは大違いである。ある時、娘と一緒にウルトラマンを見ていたら突然画面を指してこう言った。「パパ、これ、ウルトラマンのおじいちゃん?」。ウルトラマンショーで卵肌のウルトラマンと握手をしたのが最初のウルトラ体験である娘にとって、ブラウン管の中でアントラーと格闘しているボコボコのウルトラマンは皺深い年寄りに見えたのだろう。なるほど、言われてみればその通りである。  
原型は五十嵐氏が行なった。ちょっと猫背で手刀を振り上げたウルトラマン、怪獣と向かい合った時に見せるお馴染みのポーズをバランスよくまとめてある。足の開き具合なんかそっくりだ。
塗装はいつもと同じようにグレーベースのシルバー上げ。赤いラインは筆塗りである。少しだけ違うのは、皺の凹凸が強調されるようマルーンなどをエアブラシで吹いている所。100体以上作っていると、細かい小技は自然と身に付いて来る。とは言え、毎回試行錯誤である事に変わりはないが………。カラータイマーは青を選んだ。じっとキットを見ていると、まだ3分には余裕のある顔に見えたからである。



全高 全長 重量 原型師
150mm 50mm 100g 五十嵐 紀生