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第30話 『栄光は誰のために』より プラスチック怪人 プラチク星人
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:082
 

将来、ウルトラ警備の一員となるかもしれないとささやかれる男、青木。射撃の腕は超一流、だがそれ以上に一流だったのは野心だった。モロボシ・ダンをライバル視し、ダンに手柄を取られる事を恐れて都合の悪い事は報告しない。野心の塊、結果的にはそれが破滅に繋がっていく。自分の為の栄光が欲しかった………。ダンにそんなセリフを残し、動き出したプラチク星人の骨格に止めを刺して自らも息絶えるのだった………。



プラチク星人の骨格………。Jr.ウルトラワールドはとうとうここまでやってしまった。暴挙というか快挙というか、まさか骨までラインナップに加わるとは、さぞかし驚かれた方も多かった事と思う。このプラチク星人の骨格はポール星人と一緒に発売された。箱を手に取った時、余りの軽さに二度目の衝撃を受けた人も少なくないだろう。
「これ、ほんとに入ってんのかな………?」
僕は店員さんに隠れてこっそり箱を振ってみた。微かにシャカシャカと骨っぽい音がする。なんだかおかしくなり、そのまま箱を抱えてレジに向ったものである。フワフワの白い花飾りが沢山付着したような優雅なプラチク星人ではなく、燃えて、焼けて、お骨となったプラチク星人のキットを買う為に………。
こんなものを造形したのはもちろん高垣氏だ。いくら操演系が好きだとは言え、まさか今後30cmサイズでこの骨格を作る―――なんて事はないですよね、高垣さん。
塗装はベースに赤褐色に艶消しブラックを足したものを使用した。墨入れはエナメルのブラック、そこからサンディブラウンやセールカラーなどでドライブラシを行った。カサカサした骨の感じを出す為に、筆に付いた塗料を普段より時間を掛けてテイッシュペーパーで拭き取ってからドライブラシにかかった。
意外や、手の指が三本だったとはこれを作るまで気付かなかった。

全高 全長 重量 原型
170mm 75mm 40g 高垣 利信