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第30話 『栄光は誰のために』より プラスチック怪人 プラチク星人
夢工房ハイライト 20cmサイズシリーズ NO:15
 




以前、Jr.ワールドの骨状態を作っていたから、いつかは生前の姿を………と思っていた。
組み立てから塗装まではさほど手間は掛からず、作業は順調に進んだ。が―――、問題はここからである。全身に広がる白い花のような飾り、あの飾りを表現する為の戦いがここから始まるのだ。まず、付属されていた布を解説通り三種類に切り分けた。4×4、5×5、6×6の正方形、これをそれぞれ10数点用意した。本体にピンバイスで穴を開け、布を捻って真ん中に虫ピンを刺し、それをあらかじめ開けて置いた穴に差し込んで行く。花びらの大きさや位置を資料写真と見比べながら、延々と同じ作業を繰り返すのだ。決して諦めず、根気よく、完成した姿を思い浮かべながら、一つ一つ捻っては差し込んで行く………。こうして出来上がったのがこれ、茶色に焦げた骨からは想像も出来ないほど煌びやかな、プラチク星人の生前のお姿である。
我が家にはもうひとつ、森下要さん作の30cmプラチク星人がある。30cmかぁ………、越えなければならない山は更に高い………。

全高 重量 付属品 原型師
205mm 180g 箕輪 一昭