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第29話 『ひとりぼっちの地球人』より 宇宙スパイ プロテ星人
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:109
 
決して名の知れた宇宙人ではない。どちらかというと地味な存在である。そんなプロテ星人、立体化されるまでにはそれなりの年月が必要だった。理由は造形力と技術力。全身に点在する無数の突起を完璧にトレースする為には、相当の造形力が要求される。もしも完璧な原型が出来上がったとしても、今度はそれを型抜きする確かな技術力が必要となる。
全身を棘に覆われたダンカンでJr.デビューした後、ウーやゴーロン星人、ペガ星人など毛の表現にチャレンジし、ついには立体化不可能と思われていたワイアール星人までも造形してしまった村田幸徳氏。村田氏の出現によりプロテ星人はついに具現化した。そんな村田氏の原型にボークスもまた果敢に応えた。かつては型を抜くという技術の限界で、ガラモンの棘やゲスラの棘を一本一本埋め込まなければならなかった。だが、驚くべき事にプロテ星人はたったの三分割で組み上がってしまう。そこまでにボークスは技術を革新させたのである。プロテ星人は幸せな出会いがあったからこそ誕生した、証のようなキットなのだ。

塗装は全身のベースをブラックで吹き、グレー系やブルー系でドライブラシを施した。顔は扇の部分のベースをウッドブラウンで、ドライブラシはベージュやホワイトで行い、最後にパールで光沢を出した。目玉は朝ご飯に食べる目玉焼きをじっくりと観察すれば、必ずや塗装の参考になると思う。



全高 重量 付属品 原型師
170mm 110g なし 村田 幸徳