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第18話 『空間X脱出』より 音波怪人 ベル星人
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:068
 

この手の話はとても好きだ。飛行機や船が忽然と消え去るバーミューダートライアングル、なんでも吸い込んでしまうブラックホール、「ウルトラQ」の「206便消滅す」も異空間の話だった。このベル星人も蜘蛛が巣を張ってじっと獲物が訪れるのを待つように擬似空間を仕掛け、「リンリンリン」と鈴を鳴らしたような音を立てて脳波を狂わせ、ゆっくりと獲物に近づいて来る。うーん、ゾクゾクする………。
原型を作ったのは宇宙人ではお馴染みの林氏。コオロギのようなゴキブリのような昆虫をイメージさせる頭部、ジャミラのような全身のヒビ割れ、そして不気味な背中の甲羅、グモンガの身体を貼り付けて製作されたデスマスクならぬボデイマスクは実にグロテスクだ。そんな様々な特徴が見所たっぷりに造形されている。ちなみに頭部の左右にある触覚は自作である。接着剤をピンポイントで付ける時に使うストロー、あの先端を切り取ってシルバーのラインを描き込んだ。  
塗装は中央の目玉をオレンジで縁取りした後、イエローを段階的にエアブラシ。周りはホワイトで塗った後にホワイトパールを乗せ、隅にはスモークを吹いた。黒い淵は手塗りで仕上げた。身体はいきなりエナメルのフラットブラウンで隅入れ、そこからサンディブラウンや黄土色を使ってドライブラシして普段とは逆のアプローチで仕上げてみた。



全高 全長 重量 原型師
160mm 75mm 125g 林 功次郎