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  第３９話 『セブン暗殺計画（前編）』より 豪力怪獣 アロン ＶＯＬＫＳ ＪＵＮＩＯＲ ＵＬＴＲＡ ＷＯＲＬＤ ＮＯ：１０７ |
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 「我々はいかなる戦いにも負けた事がない」 卵から嘴が飛び出したような奇妙な宇宙人はそう豪語した。果たしてその絶対的な自信はどこから来るのか？それは徹底した分析力である。囮怪獣を敵対する相手にぶつけ、能力をつぶさに検証する。相手を丸裸にしたところでいよいよ攻撃に移るのだ。そんな無敵のガッツ星人に囮として使われているのがこのアロン。一見すると鳥類のように見えるアロンのシルエット、しかし、鉤爪のような形状の口元からは赤い舌がダラリと垂れ、その獰猛な目つきはむしろオオカミといったイヌ科を思わせる。アロンの原型を作ったのは高松氏、ポージングに派手さはないが、逆にシンプルな分だけ凄みが加わったように感じる。 塗装は艶消しブラックをベースにして、エナメルのブラックで隅々まで墨入れをした。マホガニー、パープルなどをエアブラシで吹いて、最後に色調を整える為、イエローＦＳなどを使ってドライブラシを施した。ハイライトを意識して出っ張り部分に多少の明度を足してやるだけで、一段と完成度が増してくる。 アロンはマグラーと同様全身黒一色。だが、体色がシンプルであるが故に力強く、ウルトラセブンには数少ない正統派の怪獣として存在感を示している。 
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