トップページ > ウルトラセブン > ギエロン星獣


第26話 『超兵器R1号』より 再生怪獣 ギエロン星獣
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:033
 




ウルトラセブンを語る時、絶対に外せないのがこのギエロン星獣である。劇中で展開する事件によって悲劇性を加味されたギエロン星獣を我々は忘れる事はできない………。大きく広げた鋼鉄の翼、猛禽類を思わせる鋭い目と嘴、まるで左官の作業ズボンのような形状の下半身、星獣というウルトラ怪獣では数少ないネーミングの音感、セブンの必殺技であるアイスラッガーを腕で弾き返すなど、どれをとっても抜群の存在感を誇った名獣である。それらの要素をオーソドックスな立ちポーズでまとめ上げたのはまたしても小川氏だ。若干細身な感じは否めないが、全体のバランスと胸の部分の鋭い羽など氏の緻密な造形力は素晴らしいの一言に尽きる。  
塗装は嘴のベースを山吹色、根元をクリヤーオレンジ、先端はホワイトを混ぜたイエローで僅かにブラッシングして仕上げてある。全身のベースはブラック、そこからブラックグリーンやブラウン系を使って少しずつ明度を上げていった。頭や羽の金色部分の塗装は、ブラックグリーンでブラッシングした上にカッパーを乗せ、その上にゴールドを重ねてドライブラシしてみた。  
ボークスにはもう一つ、30cmサイズのOHギエロン星獣がある。こちらは高垣氏の作品なのだが、今尚傑作の誉れ高いキットである。仮組み状態でずっと棚の中に眠ったまま………、近々目覚めさせてやろうかと思っている。



全高 全高 重量 原型師
170mm 50mm 210g 小川 光一