2008/2/12 火曜日

『高知へ行く』

小森陽一日記 17:53:25

この連休を利用して、急遽高知へ行く事にした。目的は高知県立美術館で行われている造型文化展を見に行く為だ。

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この催しの中に、高知在住の原型師であり、年末、講談社から出版した怪獣キット本(ULTRA WORLD COLLECTION)にて対談させて頂いた高垣利信氏の作品も展示されている。しかしながら、原型はメーカーの買い取りであったり、型を抜く時に壊れたり、芸術家特有の「過去には囚われない」という思想もあってか………、原型師の手元にない物も多い。よって今回の展示は、高垣氏の作品を持つファンも一役買う事になった。恥ずかしながらこの僕も、ボークス時代の高垣氏の作品を2体ほどお貸ししている(ゴルゴスとピット星人)。展示物を見た後、高垣氏と美術館の喫茶店でしばし話しをした。まだ造型途中の新作を持参頂き、それを肴にコーヒーを飲む。まさに至福、絶品の時間だった―――。

今回の旅行は家族と、妻の両親も一緒だった。その夜、高知市内に住んでいる叔母(叔父は残念ながら出張中)と従兄弟夫婦が一堂に集った。メインディッシュはもちろん魚、カツオのタタキである。実を言うとカツオのタタキ、しかも高知で食べるタタキに目がない。今回もタタキが食べられる事を狂おしいばかりに楽しみにして来た。叔母に連れられて行った店のタタキは驚くほど肉厚で温かく、臭みなんて欠片もない極上のものだった。食べるのに夢中で写真を撮る事を忘れてしまったほどだ………。

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翌日、高松から戻って来てくれた叔父の案内で、五台山や竹林寺、植物学者牧野富太郎博士の植物園、桂浜の水族館と様々な場所を見て歩いた。幸い天気にも恵まれ、楽しい一日を満喫した。

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ただ一つだけ不満を言うならば、翌日はタタキを食べなかった事………。
前夜、食べ過ぎたからなのかはしゃぎ過ぎたからなのか原因は分からないけれど、僕一人腹の調子が思わしくなく………、おかげでタタキどころかまともなものが食べれなかった。朝、昼、晩タタキ三昧にしようと思っていたのに悔しくてならない。――――まぁいい。こうして心残りが出来た訳だし、また近々高知に出向く理由が出来たという事だ。

高知県立美術館「高知県立竜宮城~高知の造型文化展~」 
※2月24日(日)まで

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