2011/4/26 火曜日

『これって×ゲームですか?』

小森陽一日記 10:35:49

これはなんですか?ドッキリですか?マジですか?セリフ有りじゃないですか?しかも結構長いじゃないですか?え、着替えろって………。―――本気ですかぁ!?

先日訪れた「DOG×POLICE」の関西ロケ、朝7時に神戸のホテルを出て一路大阪へ。前夜、三ノ宮にプロデューサーと出掛け、軽~く一杯のつもりがどっぷりとディープに………。おかげで睡眠時間は約2時間、翌朝7時集合のロビーにはなんとか辿り着いたが、ロケ車の中では二日酔いと寝不足でぼんやり。「久し振りだなぁ大阪」なんて呟きながら流れ行く景色を眺めていた。それが、現場に着くなり一瞬で我に返り、さらに抜けるような空と同じく真っ青になった。そう、突如映画に出演させられたのだ。

断じて言っておくが自ら出演「した」、のではなく「させられた」。しかもそこに断わるという選択肢はなかった。僕が意固地になれば現場が停滞するのは目に見えていたし、スタッフを、何より勢揃いした役者さん達を待たせる訳にもいかない。
ロケ先で晴れ間は宝なのだ。しかも本日一発目のカットとくれば、勢いを付ける為にもノリは重要。だから、意を決して衣装さんが渡してくれたスーツに着替えた。
そして訳の分からないままみんなの前に立たされた。クレーンに乗ったカメラがこちらを向いている。変な汗が出る。助監督さんに「小森さんで~す!」と紹介された時、隼人くん、「何やってんですか!?」と驚いた顔して笑ってた。戸田さんも竹山さんも笑ってこっちを見てた。何より時任さんからはその後もしっかりいじられたのだった………。

印刷された台本、そこにわざわざ手書きで書き加えられたセリフ。これは誰の差し金だ?プロデューサーか、監督か、助監督達か、それとも全員か???真相は分らない。ただ、兎にも角にも一生懸命にやった。それだけはホントだ。………でも、スクリーンで見るのはキツイなぁ………。どうか自分の脳内イメージのままが写っておりますように!

―――とまぁ、愚痴はこれくらいにして、現場は非常にいい感じで廻ってた。何より勇作役の市原隼人くん、朝から夕方まで、空き時間のほとんどすべてをシロと共に過ごしていたのが印象的だった。隼人くんがシロの大好きなボールをポーンと投げると、シロが猛然とダッシュしてそれを追い掛ける。ボールを咥えて戻ろうとすると隼人くんが隠れて姿が見えない。すると、シロが一生懸命探すのだ。柱の陰から隼人くんが飛び出すと、シロがそこへ嬉しそうに駆け寄って来る。そしてじゃれ合う。素晴らしい「親和」が生まれてると思った。それはスタッフ、キャストの誰もが認めるところ。お芝居ではない本当の人と犬の心の通い合い、キラキラするくらい眩しいバディが誕生していた。その姿、大スクリーンに現れる日をどうか楽しみにしていて欲しい。

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