2010/8/17 火曜日

『お盆休み』

小森陽一日記 13:09:03

世間はお盆休み、僕の休みはどこ?
ここ数年そんな状況が続いていたが、今年は仕事の回りがよくて上手く休みを手に入れる事が出来た。13日の昼までに「S」の次章の流れを書き上げ、慌しく田舎へと帰省した。

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素麺と餃子と果物という摩訶不思議な組み合わせの夕食を頬張りながら、ワイワイガヤガヤそれぞれしたい話をする。やれ、病気がどうだとか、それ、あの子の家が無くなっていたとか、ほれ、ダイエットがなんだとか―――。それなりにしょっぱい話なのだが、一斉に話すとそれほど深刻にもならず次の話題へと移っていく。こういうのって鬱病や自殺予防の特効薬かもしれない。やはり大勢は楽しい。

翌日は妹と姪っ子がやって来た。3歳の姪っ子は形こそ小さいが、無尽蔵のパワーとつたないながらも出て来る言葉の面白さで存在感は満点だ。妹の子だから仕方がない。末恐ろしい存在となるだろう………。その姪っ子はうちの娘を見た途端、「おねぇちゃん!」と張り付いた。おじちゃんには見向きもしない。しめしめと思いつつ先祖参りに出掛けた。

納骨堂でご先祖様に手を合わせる。思い返すとここに来るメンバーも随分様変わりをした。妻が加わり、娘が加わり、今は姪が加わっている。続いているという事を目で実感する。この先足し引きはあるのだろうが、そうやって物事は続いていく。

親父と妹がクソ暑い中、外で「バーベキューをする!」と主張し、とうとう押し切られた。折角涼しい部屋で野球を見ようと思っていたのに………。蜘蛛の巣と埃にまみれたテーブルと椅子を倉庫から引っ張り出し、汗だくになりながら肉と野菜を焼く。こんな状態で飯なんか食えるかと思っていたが、意外や食は進む。これも大勢の成せる業か。てんこ盛りだった野菜や肉が見る間になくなっていった。姪っ子のパン一での水遊びを見て大笑いしながら、灼熱のバーベキュータイムは賑やかな内に過ぎていった。

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翌日のお盆に備えて帰って行った妹と姪、てっきり泊まると思ってプレゼント用に買い込んだ大量の花火を残った者達で消費する羽目になる。時折強い風の吹く中、矢継ぎ早に花火に火を点けていく。連続点火、二本持ち、ついには「火炎放射!」と雑草に向けて火を放つ。風情もへったくれもあったもんじゃない。

15日は渋滞を避ける為もあって午前中に岐路に着いた。―――が、予想に反して道は空いており、いつもより早いペースで自宅に戻って来れた。夕方まで休憩して、今度はすぐ近くにある妻の実家へ向かう。お仏壇に手を合わせ、妹のお土産のカステラを食べながらしばしの談笑、このところ少し調子を崩していた義母の元気な笑顔を見てほっとする。

久し振りのお盆らしいお盆だった。お盆が過ぎると夏休みももうすぐお終り、今年の仕事もいよいよ後半戦に突入―――という感じになる。さて、改めてまた頑張りますか!!

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