2009/2/3 火曜日

『高圧鉄塔は誘う………』

小森陽一日記 13:17:19

高圧鉄塔を見掛けると無意識のうちに仰ぎ見てしまう―――。
こういう人は大方僕と同系列の人だと思う。そう、子供の頃、怪獣に脳内を占拠された人だ。高圧鉄塔に触れたゴジラやキングコングがバチバチと火花を飛ばして咆哮したシーン………、それらは脳みその皺になって死ぬまで消える事はない。高く、無骨で、危険で、そして山をまたぐようにどこまでも続いている高圧鉄塔………、見つめていると怪獣達の声が聞こえて来るようである。

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それまで耳にした事もないような声が空から降って来た。全身を黄金色に輝かせた宇宙怪獣キングギドラだ。巨大な羽を広げて空を飛び回り、のたうつ三つの首からは引力光線を撒き散らす。強いのなんのってもう………。ゴジラ・ラドン・モスラ連合軍で宇宙に追い返すのがやっとだったくらいだ。
そんなキングギドラのキットを先日手に入れた。ウルトラ怪獣主体でコレクションしている僕としてはまったくイレギュラーな行動だったが、金ピカに輝く全身像の完成見本写真を見た途端、なにやらご利益がありそうな気がして思わず衝動買いしてしまった。早速組んでみるとデカイ!全高約50cm、羽を広げると1mに達しようかというサイズである。だが、ただデカイだけなら他にもあるだろう。驚いたのはその細かな作りとバランス、そしてこれでもかという存在感である。

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さてこのキングギドラ、原型師の名前を見ると大石武司となっている。なるほど凄い訳である。大石氏と言えば、ボークスOHのガラモンでは痺れまくった。こちらも圧倒的な存在感で立体化されたガラモンだった。20年ほど前にここまでの仕事を成した人がいるとは本当に驚きだった。

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来月には新連載一発目がスタートする。いい仕事は何年経っても色褪せないものという事をあらためて肝に命じつつ、これからの仕事に打ち込んでいきたい。

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